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平成15年9月30日発行

SMILE WOOD NEWS

情報コミュニケーション誌

第5号

 

就任の挨拶

和歌山木材協同組合 理事長 早田穎司
この度第55回通常総会において、役員改選が行われ組合員の皆様のご推挙を頂き、伝統ある和歌山木材協同組合の理事長に就任することになりました。身の引き締まるおもいでいっぱいであります。この上は組合員の皆様のご理解とあたたかいお力添えを頂きながら、与えられた任務を務めていく所存でありますので、ご支援とご協力を頂きますようお願い申し上げます。葛本前理事長には2期4年にわたり本当にご苦労様でした。木材業界が大変厳しい時期に理事長に就任され、今日まで組合運営において合理化を進められ、大きな筋道を開いていただいた功績は大きなものがあると思います。本当に有難う御座いました今後とも、木材業界のリーダーとしてご指導ご鞭撻いただきますようお願い申し上げます。さて、最近のわが国の経済は、米国および中国をはじめとする東南アジア向けの輸出の好調、民間設備投資の増加等、改善の兆しがみえている一方、地方経済や中小企業は依然として厳しい状況が続いています。私たち木材業界にとりましても消費者の住宅に対する考えが多様化し、環境問題や健康への関心が高まってきています。未乾燥材から乾燥材へ、粗挽き材から仕上げ材へと変化し、特に集成材へのシフトが進み需要構造は変化してきています。平成15年度の国内の集成材生産量は、20%増の141?となり、特に住宅のプレカット化が進み、構造用集成材が増加したが、他の材料や輸入材との競争が厳しい造作用集成材や和室の減少の影響を受ける化粧張り集成材などは生産量が減少する厳しい状況が続いている状況にあります。 早田理事長
また、昨年の住宅建設の状況をみると、住宅減税の適用期限切れに対する駆け込み需要等があり、前年比3.9%の増加となったが、木材価格のコストアップが販売において吸収されずに苦しい状況にありますが、合理化や改善に取り組み、生産性を高めコストダウンを図る努力を一段と高めると共に、新商品の開発にも取り組み、情報の収集と売れる製品作りに、日々努力を続けていくことが最も大事なことだと思います。このように木材産業をとりまく厳しい経営環境の中で、組合事業も毎年縮小傾向にあることから効率的な運営が求められ、経費の節減に一層の努力をしていかなければなりません。また、県木連や関係団体との連携のもとに、組合員相互の親睦と連携を蜜に組合組織の強化を図るとともに、情報交換や発信の場所として、気軽に利用していただける組合員のための和歌山木材協同組合でありたいと念願している次第です。最後になりましたが組合員皆様の企業の益々のご繁栄を祈念申し上げ就任のご挨拶といたします。

新役員紹介など

木祭り開催される
 

4月4日(日曜日)木の神様として知られる和歌山市伊太祈曽の伊太祁曽神社において、和歌山木材協同組合《葛本幹夫理事長》主催の恒例の木祭りがとり行われ、組合員、業界関係者また家族など多数の参拝者のもと、日々の感謝と今後の業界の発展を木の神様に祈願した。木祭りは毎年4月第1日曜日に開催される。今年は桜の開花は良かったが、あいにくの雨の中開催された。午前11時の太鼓の合図で神事が行われ、主催者の葛本理事長に続き各団体の代表者が玉串を奉献し、五十猛命の御猛験の灼かさを感じ、日頃の木に対する感謝の意を示すとともに業界の発展を祈願した。その後、各団体の代表者により記念植樹が行われた。今年は雨であったので常盤御膳の中で和気あいあいお弁当をひろげ酒を酌み交わし、日頃の憂いさを一時忘れて楽しんだ。午後1時から恒例の餅まきが行われた。今年は露店も出、地元のみかん、たけのこ他が販売され例年より華やかであった。 和歌山木材協同組合 北原 義文

第55回通常総会報告

平成16年5月27日(木)、和歌山東急インにて第55回通常総会が開催されました。議案は下記の通りです。
  1.平成15年度財産目録、貸借対照表、損益計算書、剰余金処分案承認の件
  2.平成16年度事業計画案、収支予算案承認の件
  3.平成16年度組合費及び木祭り協力金並びに入材賦課金徴収方法決定の件
  4.平成16年度施設利用賦課金の額決定の件
  5.平成16年度借入金最高限度額及び1組合員に対する貸付又は債務保証の最高限度額決定の件
  6.役員給与額決定の件
  7.役員改選の件
   近年の組合員の減少にもかかわらず69名が出席されました。昨年の決算は決して余裕のあるものではありませんでしたが、本年度はコンパクトにまとまった新体制として新たに再スタートすることとなりました。また今年は役員改選の年であり、選考委員会・理事会が開催され、株式会社早田商店 早田穎司社長が新理事長に選ばれました。     株式会社 山本進重郎商店 山本 進三

労務委員会講演会

早田理事長体制における第1回目の労務委員会と言う事で県木連の協賛のもとセミナーを開催しました。当日は、台風16号が通過の風雨のはげしい中、多数の組合員に参加して頂きました。講演は、下野労務安全相談所所長の下野先生に企業経営と時間管理について、経営者にとって実に有意義なお話をして頂きました。私が特に興味があったのは、時間管理は自己管理という点です。自分の行動を管理出来なければ時間の管理は出来ない。特に経営者、管理者の行動は部下に与える影響が大きいと言う事。 又、過剰な係わり合い⇒幅広い興味(人の話に加わる)   長電話⇒70%は目的外の話   優柔不断⇒最大の時間泥棒、特に経営者、管理者の場合部下に無駄な時間を使わせる等経営者の姿勢が社員に与える影響が大きい事を改めて痛感しました。2時間の講演でしたが、経営者、管理者の皆さん、実に熱心に受講されました。   株式会社 ランバー和成 和中 成夫

最近のプレカット状況

今年のプレカット工場の稼働状況については、前年の稼動状況よりも好調であるプレカット工場が多いようです。
また今年の加工のピークは9月から10月の中旬であるといわれており、その理由としてはローン控除制度の適用期限に向けての加工のピークが9月から10月の中旬であるとの見方が多いようです。在来工法の構造材の材料に関してもここ数年のうちに未乾燥(グリーン)材から乾燥(KD)材、エンジニアリングウッド(EW)材化が一気に進みました。その理由として、阪神大震災後の品確法、住宅性能表示制度が強く影響していると思われます。それ以外にもプレカットの普及により構造材の精度が今まで以上に重要視され、また生産性の高い構造材が求められたこともあります。住宅会社、ビルダーからも、壁割れ、床なりの原因は構造材及び、関連羽柄材の精度や施工後の変形によるものとの認識があり積極的に仕様を変更していった理由があげられます。また金物工法も住宅会社、ビルダーで本格的に取り組まれ始めたことは構造材の集成材化を一層加速させるであろうと思います。従来プレカットとは将来の大工技能者の減少を機械で補っていこうという考えから成り立っていたのですが、いまではプレカットの結びつきなしに構造材流通はありえない状況になっています。しかし現在そのプレカットが急速に発展した為プレカット工場自体が飽和状態になっており、今後は生き残る為の再編局面に入らざるをえない状況になっています。  株式会社 山本進重郎商店  井上 照雅

最近の原木状況

〈カナダ現地状況〉 カナダ、バンクーバー周辺を中心とした大規模な山火事はここ数日の雨で、概ね鎮火したものの依然その影響を受けて出材は全体的にスロー。米栂等白物丸太については韓国、日本向け丸太数量はやや逼迫しており価格は強含んでいる。加えて春先からの船運賃高騰の影響もあり、輸入コストは上昇傾向にある。 〈白物丸太市況〉 こういった現地状況下、日本国内の白物丸太在庫については比較的少なめで荷動き自体は悪くないものの国内の白物中小製材が疲弊する中、コスト上昇の影響で採算的には問屋、製材とも厳しい状況が続いている。 〈アメリカ現地状況〉 アメリカからの出材を主とするセカンドグロス米松についても、アメリカ国内の好景気、活発需要、及び先述の船運賃高騰の影響で価格が強含んでいる。 〈セカンドグロス米松市況〉 日本国内では輸入コスト圧縮のために瀬戸内周辺の中、大手製材向け丸太をメインカーゴとした1港あるいは2港揚げといった荷揚げ港を減らす動きが昨年より加速しており同時に、問屋扱いのセカンドグロス米松丸太についても瀬戸内周辺揚げ数量が急増している。今年夏場は荷動き自体も芳しくなく瀬戸内、日本海側のセカンドグロス米松は値崩れしている。この瀬戸内周辺の問屋関係丸太在庫が適正化するのにはあと2ヶ月ほどかかると推測され、8月積みについては各問屋ともやや買い控えの動きとなっている。    株式会社 中長商店 中谷 友紀

最近の製品状況

阪神大震災を契機に住宅に対し、耐震性、耐久性、健康面、等に対するニーズが高まり、さらに住宅の品質確保促進法の制定に伴い、地域の工務店に迄、製品のKD化が進み集成材[品質表示されたもの]の占める割合が増えています。 今後ますます、プレカットを中心とした製品の流れになると思います。外材製品については、産地高、運賃高、等の影響で、製品価格の値上げは当然ですが、現状供給過多であまり大きな変化はありません。国産材製品については、製品の研究開発の遅れ等で苦戦していたが、近年羽目板、等研究開発が進んでいます。  小浪木材産業株式会社  松尾 秀雄

ソフトボール大会

 5月23日(日)西浜グランドに於いて、「第33回ソフトボール大会」を10チームの参加で開催しました。5月16日(日)に12チームの参加で開催する予定でしたが、その日は朝から大雨で、やむなく一週間後に延期しました。5月23日(日)は曇り空でしたが、スポーツをするには適したさわやかな一日でした。試合のほうは、過去に何度も優勝している(有)田中木材通商チームが強さを見せつけて優勝しました。その他試合結果はトーナメント表のとおりです。日ごろ木材業界に従事する方々が仕事から離れソフトボールをすることで、より一層親睦を深めることが出来たのではないを借りてお礼申し上げます。来年は吉村幸平新会長のもと新体制になります。今後とも若樹会をよろしくお願い致します。       若樹会 会長 雑賀 宅史

ソフトボールメンバートーナメント表

児童木工工作
木材会館内各団体の事務局統合

和歌山木材会館内に事務局を置く和歌山木材協同組合(理事長:早田穎司)、和歌山県木材協同組合連合会(会長:中谷弘)、林業・木材製造業労働災害防止協会和歌山県支部(支部長:中谷弘)、和歌山植物輸出入検疫協会(会長:中谷弘)、和歌山木材港株式会社(社長:中谷弘)では、最近の厳しい経済状況を反映して事業の縮小が続いているが、この度、事務の合理化、経費の節減を図るため、木材会館1階の和歌山木材協同組合の事務室に5団体の事務局を統合した。このため、空調設備を更新するとともにファックス、コピーについても共有としている。また、5団体の事務局体制も従来の7人体制から5人体制とし合理化を図った。なお、現在木材会館2階が空室となっているため入室者を募集しています。組合員の皆様でお心当たりがありましたら事務局までご一報お願いします。   

専務理事 高井 一治