第18条 荷主ニ於テ和歌山港ニテ売却セス大阪其他ヘ廻材スルトキハ其旨同所検査所ヘ申送状ニ検印ヲ受ル事。

第35条 検査員は命ヲ総代ニ受ケ担任ノ検査所ニ在勤シ専ラ輸出材ノ検査及組合費金取立ニ従事ス。

第36条 飯貝、下市、霊安寺3ヶ所検査員ハ概ネ左ノ事項ヲ取扱フモノトス。

1.諸材木及材木ヨリ製造スル諸物品輸出ノ旨届ケ出ルトキハ其送リ状ト現品ヲ照合検査ヲ遂チ予メ備付ノ材木類輸出品台帳ニ登録シ送り状ニ番号ヲ付シ検査済ノ検印ヲ為スベシ。

2.各郷差出ヲ区分スル為ノ桴筏1床毎ニ其御名ノ検印ヲ打チ送リ状ヘモ同ク捺印スルモノトス。

3.和歌山迄ノ途中ニ於テ売却スルモノハ各所ノ木材其他ノ相場ヲ比準シ価額ヲ定メ組合費金ヲ徴収ス。

4.本条ノ検査所ハ前月中輸出シタル物品ニ付荷主種類ヲ詳細記載シ翌月10日迄ニ和歌山及大阪検査所ニ通報シ其通報ヲ受ケタル検査所ハ同月中同所ニ於テ売却届出タルヤ否ヤヲ調査シ若シ荷着届出ノ手続キヲ為サザルモノハ無届途中売ト見ナシ其旨最初ノ検査所ヘ復牒シ其検査所は直ニ本人ニ就組合費金徴収ス。

5.各検査所ヘ組合費徴収台帳ヲ備ヘ置キ収入毎ニ記載シ日計月計ヲ為シ翌月10日迄ニ送納書ヲ作リ現金ト共ニ総代ノ手ヲ経テ出納掛ニ納ムベシ。