以上の仲買商のうち最も古きは橘吉右衛門氏にして次は中谷長蔵氏である。問屋では中村丈造氏が最も古く次は滝野新次郎氏であった。

  尚此の当時の問屋及び仲買商の所在地は湊南部と北部に集中。今も此の附近に材木町の地名が残っているのも其の所以である。その他は新町北部と南部に所在した。

(三)取引方法  

(1)荷主と問屋

問屋と荷主との取引方法は口銭による依託制度で問屋は荷主の筏が到着すると先ず筏を検分し、預り券を発行し売買出来たる時は問屋口銭その他諸掛り料を差引き仕切券(計算書)を発行し精算するを常とした。 表

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