丸太材の管流
谷川・城川・日置川本流別の管流作業の概要


②城川での管流作業
 ア.川縁にうず高く積まれた丸太材に落とし入れる作業には、熟練した作業員が担当して、使い慣れた山トビ(図③-1)を使って丸太材をリズム良く川に送り出し、出発点よりスムーズに運び、先々順調なる送流が続くよう景気づけをした。
 イ.一方流送する丸太材の先頭部にも、数名の熟練した作業員を配置し、井堰の保護工作(図④-1)や、川流れが二つに別れている箇所では、水量の少ないほうへの侵入防止柵の設置(図④-2)、並びに丸太材の一時止め場作り(図⑤-1)などを担当した。
 ウ.川瀬の一部に大きな転石のある箇所や、川幅が急に狭くなっている所、また川の流れが岩盤に突き当たって直角に曲がっている所などでは、渋滞が生じやすいので、予め一般の作業員を配置して、その発生を未然に防ぐようにした(たまに、流送中の丸太材の一本が川中に出ている岩などの一部に掛かったりすると、後から続く丸太が次々に掛かり渋滞し始め、水の勢いで二重三重と積み重なり折損木などを出しつつ見る見るうちに長く続き、これを元どおりの流れに回復させるには、大勢の作業員が必要となるため)。
 エ.このようにして流送してきた丸太材は、一旦、日置川本流との合流点直前の止め場で纏(まと)め、本流への送り出しは一気に行った。
ちなみに、城区の周辺から日置川本流との合流点までの約10km、1日当たり平均作業員数25人で、管流に要した日数は3~4日であったようだ。またこの流域内では作業員は、いずれも自宅から徒歩での通いであった。